§48＜過失相殺～単車と四輪車の事故～修正要素＞

Ｑ３　単車と四輪車の事故における「過失割合の修正要素」は？

Ａ３　以下、基本過失相殺率を修正する要素　（加算要素）の例をあげます。

　　　＜交差点における事故＞

　　　　１　直進車同士の出合頭の事故　　

　　　　　　　／号機がある交差点　⇒　赤信号直前進入　（赤信号進入の場合）

　　　　　　◆／号機がない交差点

　　　　　　　　*　相手車の明らかな先入

　　　　　　　　*　徐行・減速せず　（一方に一時停止標識がある交差点の場合）

　　　　　　　　*　見通しのきく交差点（幅員のほぼ同じ道路）　⇒　劣後車側に１０％の修正。

　　　　２　右折車と直進車の事故

　　　　　　　‘碓貽始を対向方向から交差点に進入した場合

　　　　　　　　＜直進車＞　⇒　速度違反／相手車の既右折／「道交法５０条」違反の直進

　　　　　　　　＜右折車＞

　　　　　　　　　　*　徐行せず／直近右折／合図せず／早回り右折／大回り右折

　　　　　　　　　　*　「二段階右折」違反（原付自転車の場合）

　　　　　　　　　　　　・　「二段階右折」とは、道路の交差点で右折する場合に、交差点の側端（交

　　　　　　　　　　　　　差点の輪郭）に沿って曲がることを言います。

　　　　　　◆仝鮑稿始から交差点に進入した場合

　　　　　　　　Ａ　幅員のほぼ同じ道路

　　　　　　　　　　＜直進車＞　⇒　減速せず／速度違反／相手車の既右折

　　　　　　　　　　＜右折車＞　⇒　徐行せず／合図せず／右折禁止／早回り右折

　　　　　　　　Ｂ　一方が明らかに広い道路／「優先道路」

　　　　　　　　　　＜直進車＞　⇒　右折車の明らかな先入／右折車の既右折／速度違反

　　　　　　　　　　＜右折車＞　⇒　右折禁止／幹線道路

　　　　　　　　　　＜狭路車＞　⇒　広路車が交差点先入／徐行せず

　　　　　　　　　　＜広路車＞　⇒　狭路車が停止中

　　　　　　　　Ｃ　一方に一時停止標識がある場合

　　　　　　　　　　＜直進車＞　⇒　減速せず／右折車が幹線道路走行

　　　　　　　　　　＜右折車＞　⇒　右折禁止／徐行せず／早回り右折

　　　　　　　　　　＜四輪車のみ＞　⇒　大型車／単車が一時停止した場合（単車に一時停止義務あり）

　　　　３　左折車と直進車の事故　（同幅員の道路の場合）

　　　　　　＜直進車＞　⇒　著しい前方不注視／速度違反

　　　　　　＜右折車＞　⇒　合図の出し忘れ／合図なし／大回り左折／進入路鋭角


　　　＜その他の事故＞

　　　　１　渋滞中の車両間の事故

　　　　　　＜単車＞　⇒　著しい前方不注視

　　　　　　＜四輪車＞　⇒　交差点でない場所

　　　　２　センターオーバーによる対向車同士の事故

　　　　　　＜自車線走行車＞　⇒　著しい前方不注視

　　　　３　直進車と道路外出入車の事故

　　　　　　＜直進車＞　⇒　相手車が頭出し待機／相手車の既右左折／速度違反／衝突が追突形態

　　　　　　＜右左折車＞　⇒　徐行せず／幹線道路

　　　　４　同一方向に進行する車両同士の事故

　　　　　　　…姫枌閏屬犯鐵姫杙洋惻屬了

　　　　　　　　＜単車＞　⇒　二重追越

　　　　　　◆…鋲融

　　　　　　　　＜被追突車＞　⇒　制動灯故障／幹線道路の追越走行車線上

　　　　　　　　＜追突車＞　⇒　速度違反／著しい前方不注視／被追突車（四輪車）に初心者マーク

　　　　５　直進車と転回車の事故

　　　　　　＜直進車＞　⇒　速度違反

　　　　　　＜転回車＞　⇒　合図せず／転回禁止場所／転回危険場所